▫️【選挙】という戦いを終えて▫️
今年の白熱した知事選・県議選、そして市議選が先日終わり、選挙は終了しました。
ここで気になるんだけど、選挙が終わってホッとしてるのって議員さんだけじゃ無いよね?
えー、何を言いたいかっていうとですね、選挙権のある市民も大雑把に言えばホッとしている人達が多い…可能性ありませんかね。
あるんですよ、実際。
私は見てしまったんです。沢山の、「やっと選挙終わった」という声を。(ネットで。)
ちょっとそこに違和感を感じています。
でもそれをどうやって言葉にするか迷っていたら、前回の投稿から日にちが開いてしまいました。なにぶん、ネットの表現って誤解を招きやすいですから。
でも、今日は書かせてもらおう。
私が居住している奈良・大和郡山市の市議会議員選挙でトップ当選した方は新人無所属の方でした。その方が公言していたのが、『自分がされたらいやなことはしません』ということ。
つまり、選挙カーでの演説などです。
実は、その方だけではありません。選挙カー使いません派は全国に割と沢山いて、そういう方が当選していたという実績もありました。
選挙カーを使わない等の戦略で、落選した方のことは当然知りません。
YES!と大声で答える人が多いのもやむを得ないのかも知れない。
私自身はどうだったかな、過去、今まで。体調が悪くて寝込んでいた時。子どもが生まれたてでやっと寝たと思ったらマイクからの声でまた寝かしつけリスタート。あまり好きとは言えない政党の、あまり聞きたくない演説。どれもこれも、幸せな生活を不安定にさせる要素の一つではあったかも知れません。
ですが今回、私はMOSA(関本まさき議員の後援会です)活動をして思いました。
選挙期間と簡単に言っても、いつからいつまでは投票を呼びかけてもいい、等、細々とした制約が議員側にはあります。
その制約を遵守してマイクを使い政策のアピール、演説をするのは特に違法ではありません。
時に迷惑なだけです。
ですが、悪いことをしたくてやっている訳じゃ無いんです。
色んな議員さん(や候補さん)がいますから一概には言えませんが、誠実に選挙と向き合っている人ほど、誠実です。(はい?)
選挙カーに本人は乗っていなくて、ウグイスの方々が一生懸命手を振り声を上げている姿もよく見かけました。
関本議員に関しては身近で見ていたので言えることなのですが、規定の時間内フルタイムで選挙カーで街を回り、声をかけていました。
自分の意志を伝えたいから。
言わないと、伝わらないから。
大きな声選手権でもあるまいし、そこは穏やかに、明確に、そして謙虚に(毎回『大きなマイクで申し訳ありません、ご理解のほど宜しくお願いいたします』と述べていました)自分は何のために選挙に出るのかを説明することで、Aさんには伝わらないかも知れないけれど、Bさんには青天の霹靂の如く伝わることもあるのです。
選挙ですから。
流石に、心の中で願ってるだけじゃ伝わらない。どうにかして、アピールはしないと。
じゃあ選挙カー使わなかった人はどうしてたの?と聞かれると、全員は知りません。(無責任)
でも、ホームページへの誘導が上手だったり、SNS活用が積極的だったり、まあ少なくとも私が知る限りではうまいことやっておられたと思います。
選挙カーや街頭演説でしか情報を得られない年層の方はどうやって政策を理解して投票に行くのでしょうか。
元々投票する政党や議員が決まっている人は別ですが、迷っている人は?
配布されたチラシなどから、誠意や人柄が伝わるでしょうか。私はそこに疑問を感じます。
関本議員の選挙活動を間近で見続けて、その目が特に印象的でした。
マイクの音量じゃ無いんですよ。
勿論、話す内容も言わずもがな大事ですが、大雨に打たれながらも街ゆく車に乗る人々へ向けて街頭演説をする関本議員の目は鋭く、そして優しかったのです。
議員にもよるとは思いますが、自分の事アピールして終わり!な訳では無いんですよ。与えられたわずかな日程の中、ハードスケジュールで身を削りながら全速力で駆け抜けている訳です。
しかも関本議員の選挙カーは…軽のミニバンタイプでお尻が痛そうでした…。
そんなことで偏見を持たないでください!
私が言いたいのは、選挙カーの座り心地ではなく、議員さんにも情はあり、決して他者の迷惑になりたくてやってる訳じゃない人もいる。という事です。
もちろん、そんなもんどうやって見分けられんねん、という話ですが、私の話を信じてくれるのであれば世の中にはそういう人【も】割と沢山いらっしゃいます。
これからの未来、AI化が進み、選挙自体も恐らく方法が変わっていくのでしょう。
でも。軽率に言わないで欲しいんです。
『もう選挙カーとかいらんから全部オンラインにしてくれや』とか。
だって、オンライン化したところでオンラインに優位である若者層にはメリットがあるかもしれませんが…果たして、どれほどの人が関心もって演説を観たり(そしてそれを理解したり)、ネット投票を行ったり、できますかね。
そしてネット難民の方やデジタルが得意ではない方はどうするの??
e-taxみたいに、ネットでも役所でも事務作業ができるようにするとか?
実は縁あって、私、今回の知事・県議選の【開票立会人】たる責務を果たして参りました。
開票立会人は、開票担当者達がホールで投票箱を開けて、振り分けて、数えられたものを目の前に持って来られて間違いがなければ捺印をしたり、無効票にするか否かの判断をしたりする役目を持っています。
作業を見守り、不備がないか点検する目付役というか、監査する人です。
監査係やってみて思いました。
開票作業ってこんなにアナログなのか!!!
と。
警官まで四方に立って厳戒態勢でドタバタと開票されていく光景を見て、もう少し近代的な方法あるだろう…それはつまりデジタル化だろう。
と思ったのも本音です。
ですが、無効票の判別…候補者の苗字は合っているけど名前が別の候補者の名前になっている、だとか、達筆の一筆書きで判別が難しい場合とか、字を書くのが大変なお年寄りが頑張って震える手で書いたのだろうと推測されるけれど残念ながら苗字しか合っていないとか、そういう際どい所をAIは判断…できるようになるでしょうよ!!でも今できるかって言ったらまだそこまで到達してないっていうかそういう機材を全国自治体に配布する技術も予算もないでしょ現実のお話。
未来は変わるだろう。でも今は変遷期。
アナログな正確さも、足蹴にするべきではないと思うんです。
人間のコミュニケーションも、オンライン化が進んでいますが、画面越しと、実際対面するのとでは親和性に有意な違いが出るという研究結果が探せばあるはずです。(自分では探さないという怠惰な人間)
モニター越しには、眼差しのアツさは判断できないと思います。言葉も実際に耳に直で届くのとパソコンやスマホのスピーカーから出る音声は違いがあります。
ノンバーバルコミュニケーションと言って、言葉だけではなく、相手の表情、アイコンタクト、仕草、目の動き、手足の動き、言葉の微細なイントネーション、醸し出される人柄などなど、人間のコミュニケーションには文字や言葉だけではない部分があってこそリアリティが生まれるわけです。
そこに、アナログの正確さが隠されているかも知れないのです。
そして、デジタルには無いもの。それは、ふれあい。
「応援しとるで、頑張ってや」という言葉と共に手を出してくださる有権者の方。
「頑張りや!頑張りや!」言葉だけではなく、こういうスキンシップで通じ合うものも少なからずあるのではないでしょうか??
触れ合うその手は、(手袋をしていても)お互いにあたたかいものを感じる事があったでしょう。
握手をする瞬間の、その時の立ち振る舞いも、評価される場面です。そういう状況を与えてもらえるのは、そこがバーチャルではなく、リアルだからです。
人と人との相互理解、そこから生まれる何かが選挙期間中には何度もあるのを目の当たりにしてきました。
そもそも選挙は、自分の生活をより良くするために、市民(県民etc.)の代表としての議員を選ぶのですから、情報は正確であってほしい。
アナログな情報の正確さも、廃れてほしくないな…。
そう感じたのも事実です。
選挙は議員になる人のためのものじゃなく、有権者や子どもたちが有意義で良質な生活を送るためには誰を代表にするかを吟味する機会です。
その辺のご理解がまだまだ足りない日本。特に若者世代は投票率で圧倒的に低いというのが結果として出ています。
選挙カーが迷惑だ、という気持ちはわかる。
私もあまり好きじゃない政党の人が理想を語っているのを聞くときは少ししんどい。
それでも、意義のない・意味のない事じゃないんだっていうことが伝わると幸いです。
政治に距離を感じている方が、なるほどと政治に歩み寄り、そして政治家もまた市民たちの気持ちに寄り添って選挙を送れる日が来たら幸いです。
ついでに投票率もぐんと上がって欲しいですね
長くなってしまいましたが、誤解を恐れずつらつらと書かせていただきました。
読んでくださった方、ありがとうございました。
※文責はMOSA(Masaki Sekimoto Official Supporter’s Association = 関本まさき後援会)にあります。