奈良県議会一般質問を傍聴
2024年9月25日
関本まさき議員が一般質問をするというので、奈良県議会を傍聴してきました。
そのご報告をしたいとおもいます。
Welcome to Nara Pref. conference!
OH? 今日は服装がいつもと違う感じがしますね?
わかった?その前に…ご挨拶。
日本維新の会の関本真樹です。
はい知ってます。
大和郡山市は今年、市制施行70周年を迎え、様々な催しでメモリアルイヤーを彩っています。70周年といえば人間で言えば?
はい知ってます。古稀ですね。
YES. で、古稀といえば何色?めんどくさいから答え言うね、紫。パープル。
お祝いの気持ちを込めて今回は紫を意識した装いで臨みましたよ。
なるほど!やる気を感じます。若干写真がぼやけていますがちゃんとわかる。
さて、大和郡山市(出身地)に思いを馳せながら、今回の一般質問では4つの質問をしました。
手元にある資料だと…
- コンテンツの整備による観光誘客の推進について
2. 県立民俗博物館及び民俗資料整理の今後の方向性について
3. 奈良県教育振興大綱について
4. 小中学校における1人1台端末の活用について
ですよね。
その通り。では1つ目の議題から掘り下げていこう。
まず、コンテンツの整備による観光誘客の推進について知事に伺ったよ。
奈良県が抱える観光の課題としては、まあ色々あるけど観光客のほとんどが【奈良公園】に集中していて他のエリアはスルーされている傾向が顕著にあって。
観光地を磨き上げ誘客を広げる事が大事なんだけどそれだけやなくて、"新しい観光地を作り出す”という視点が必要なんじゃないのかなー?と思うねんな。
ほうほう。あ、もしかしてそれがコンテンツツーリズムの推進というやつですか?
今言おうと思ったのに。まあいいや、そう、それがコンテンツツーリズムの推進ってやつです。
2016年あたりから『ニューツーリズム』たるものが広がっていきて、要するに限られたニッチな層をターゲットにしたテーマ型観光で人を呼び込む観光地域づくりなんやけど、エコ・スポーツ・グリーンなどを対象としてたんよね。その総称が現在はコンテンツツーリズムと言われてます。ここテスト出ます。
はーい。覚えておきます。具体的にどんな感じなんですかね?
まあ、先述のように色々あるんだけども、私が注力したいと思っているのが、フィルムコミッションを含む
- ロケツーリズム
- アニメツーリズム
のふたつです。
フィルムコミッションってなんですか?
実際に力を入れている自治体は多いんだけど、例えばテレビや映画、CMなどのロケ地を県内で紹介したり、ほかにも、エキストラの募集やロケ前の現地確認や撮影に同行しての現地対応したり、ま、撮影スポットを活用して観光誘客につなげて直接的にも間接的にも経済効果を上げていくという取り組みや、それを行う団体や窓口のことですよ。
それがフィルムコミッションってなんですねー!
実際経済効果って期待できるものなのですかね?
ここでは細かい数字は省略しますが、ぶっちゃけあります。
へー!でも、映画とかのロケ地って首都圏らへんになりがちじゃないんですか?
それがそうでもなくて、地方でも頑張っている所は沢山あります。奈良県なんて寺社仏閣の宝庫っていう強みもあるし、ガンガンロケ誘致できるんじゃないかなという気持ち。
ロケ地を誘致する、なるほどねえ。アニメツーリズムはどういった形で誘致するんですか?
うん、いわゆる聖地巡礼というやつで訪れてもらえるような観光誘客をする、という事。
岐阜県なんて、某有名アニメ映画3本で聖地巡礼者が103万人との報告があるで。それは本当にすごいこと。
フィルムコミッション、ロケやアニメの誘致活動をやっていこう!という議題、理解しました。コンテンツの整備による観光誘致に関して山下知事は、『機会を捉えて推進に努めている』『ロケ地候補一覧をWEBで公表し、提案も行なっている』『今後も内容の充実を図って行きたい』『県としても積極的・前向きに取り組んで行きたい』と答弁されていましたね。
次の話題に進もうか。
県立民族博物館(大和郡山市)、及び民俗資料の整理についてなんだけど、県立民俗博物館の一時休館について、そして民俗資料の収蔵等について、7月10日の知事の記者会見での質疑に端を発して、にわかに注目を浴びました。
なんでも、民俗資料の寄贈を無計画に受け入れたりしていた実態も明らかになったんでしたっけ。今後のあり方を考えるきっかけにもなったんですかね。
そうですね。その後、知事は7月30日の記者会見において、
①民俗資料のデジタルトランスフォーメーションの推進、
②民俗資料収集・保存方策検討委員会を設置し、保存や除籍規定の策定、
③ボランティアの協力を得て資料整理を促進、
④民俗博物館の保存資料は自治体や民間にできる限り譲渡を図ったうえでどうしても引き取り手のないものをやむを得ず廃棄
という事を発表されました。
はい、わたしもネット記事で知りました。
まさにローカルな話題だったのでびっくりしましたよ。
民族博物館、略して以下民博、ここにどれだけの民俗資料が収容されているか想像できますか?
はい、想像できません。
できないんかい。まあいいや。実は約45000点の民俗資料があるのです。四万五千ですよ、想像できますか?
はい、想像できません。
言うと思ったw まあいいや。膨大な量です。この規模を縮小していこうというのが知事のアイディアです。実は私も、その4万5千もの民俗資料を今後も保存する必要があるとは言えないんですよね。
明確な基準を設けて、厳選して保管するのは賛成なんです。
何か気掛かりなことがあるんですか?
どこにどういった物があるかという台帳みたいなものも完全に整備されてない状態みたいなんですよ。
うわあ、整理整頓しにくいっぽさ満載
一方で、大学から整理整頓の協力の申し出も来ているらしいんです。
WOW、それは心強い!
まあそれらを基盤に置いて、一般質問では知事に今後のスケジュールや作業状況を聞いたよ。
それに対して山下知事はこう答弁されていたね
『(仮称)民族資料収集保存方策検討委員会を設置、専門家の協力を得て収集・保存ルールを策定』『ルール策定は令和7年度中に行いたい』『大学の協力以外にもボランティアの協力などを得て資料整理を加速させたい』『収蔵展示(収蔵庫を展示室にする)やデジタルアーカイブによる展示など様々な観点から検討を進めて行きたい』と答弁されていました。
そうですね。今後の民博の進化が楽しみですね。
さて、次の議題に進もうか。
次は【奈良県教育振興大綱】についての質問をしました。これ何の話かピンと来る?
奈良県の、教育を振興するための大綱、だとそのまんまやから要約すると、奈良県の教育をより盛んにする為のおおもととなるもの、についての質問ですかね。
GOOD JOB(゜`)b 教育大事。
現在の第2期教育振興大綱は令和3年度から令和6年度を対象期間として令和3年3月に定められましたよ。その中で、奈良県教育が目指す方向性としては大きく2つ。
学ぶ力をはぐくむ、生きる力をはぐくむという事が掲げられています。
他にも基本方針としてテーマが5つ程定められているんだけど知らないよね。
就学前教育の充実やアクティブラーニングの実践、ICTの活用やキャリア教育、地域との連携からいじめ・不登校対策など注力する様々な事柄を網羅的に記載していますよね?
違ったら失礼。
逆にどこで知ったん???まあ、いっか。そうです、網羅的に記載してます。
平成27年の地方教育行政の組織及び運営に関する法律が改正されて、教育振興大綱を地方公共団体の長が定めることとされました。これは知事が教育委員会の意見も聞きながら奈良県の教育の大きな方向性を定めることができるということ。
なるほどね。社会ってさ、一定ではないやん?数年でゴロっと変化する。知事さんが方向性を定めていくっていうのは大変なお仕事だ。同情してるんじゃなく、真摯に応援してるんですけどね。ゴロっと変わる社会でも、変わらず大切にすべきことや変化に対応できる力を身につける事も大切だね。
山下知事は、生駒市長時代に積極的に少人数学級に取り組まれましたよ。これは子どもたちに良い教育を受けさせたいと言う思いの現れだと思う。
教育って、人間の一生に携わる重要な要素の一つなのは間違いないもんね。色んな教育改革が進んで行って、子どもたちが良質な教育を受けられる奈良県、ニッポン、になって欲しいと心から思います。
そこで、私が質問したのが、令和7年度に策定予定の第3期奈良県教育振興大綱について、知事は、本県のこどもたちがどう育ち、どのような大人になって欲しいとの願いを込めて策定されるのか?について尋ねたよ。
知事は『自立した人、自分の頭で考えてその考えを述べられる人、世のため人のために動ける人を育てたい』と言っておられたね。
そうですね!それでは、私が最後にした質問。小中学校における1人1台端末の活用について話を進めていこう。これは教育長に答弁をいただいたよ。
うちも子ども居るからわかるけど、居住地域の小中学校は1人1台端末が結構前から当たり前になってきている印象です。
奈良県においては2020年に奈良県域GIGAスクール構想推進協議会を発足させて、タブレット端末の共同調達を実施しました。
あ、ちなみにGIGAスクール構想って何か知ってる?
教育ICT環境の充実を図り、教員や児童生徒の力を最大限に引き出すことを目指す取り組みといったところでしょうか?ちなみにGIGAはGlobal and Innovation Gateway for Alの略だと思うのですが。
知ってたのね。じゃあ話を進めよう。
奈良県では、県内の39市町村1組合のうち95%の自治体が共同調達に参加し、児童生徒数の割合で見ると、97.2%の台数を共同調達で購入したと伺っています。
なるほど。結構進んでいる感じですね。あ、ちなみに手元のスマホによると、https://www.e-net.nara.jp/kenkyo/index.cfm/27,0,109,html ここで奈良県のGIGAスクール構想の実態が見れるみたい。
さっきからご名答が続いてたのはもしかして手元でググってた?
ば、ばれたか…!
知る事は大事な事だから、良いと思いますよ。さてさて、話を端末の話に戻しましょうか。
奈良県は全国でも随一の共同調達率となっていますよ。また、児童生徒のアカウントについても県が音頭を取って進めたため、小学校から高校まで同じアカウントを使い続けることができ、高校入学時に再度アカウント登録する手間もなく、データも集約しやすいということでとても優れた事業の進め方だと思います!すごいやろ!
確かにそれはスゴイ(゜`)b
今年4月に文部科学省から端末調達等のガイドラインが示され、GIGA第二期、いわゆるセカンドGIGAへの環境整備の準備が着々と進んできていますよ。
更にハイテク化していくんでしょうかね?
そうそう。ICT支援員、つまり学校における教員のICT活用(例えば、授業、校務、教員研修等の場面)をサポート することにより、ICTを活用した授業等を教員がスムーズに行うための支援を行う人が配置・拡充されて端末活用の幅も広がってきています!
でも、使いこなせるのも大事だけど…
これまでよりも学びを深める事、が、大事!ですよね!
そう、それが私の意見ですよ。
これまで、端末や通信環境等のハード面の整備については精力的に取り組んでこられました。でもね、子どもたちにとってより重要なのは、AI等の先進技術の導入やプログラミング思考の習得、個別最適な学びを進めていくなど、ソフト面、運用面での活用だと考えます。
確かに、ツールだけ整っててもそれを活用して知識や技術に変えていかないと、ですよね。
うん。そうですね。そこで、
小中学校の児童・生徒の1人に1台配布されている端末について、どのように授業などで活用していくのか、県教育委員会の方針について教育長に質問させていただきました。
教育長の答弁はこんな感じでしたね。
『生徒の端末の日常使いが着実に進んでいると感じている』『1人1台端末は主に授業において生徒が自分で情報を収集する場面、あるいは児童・生徒の考えを学級全体で共有する場面で使用されている』『今後は児童・生徒が学習の内容に応じ、自らの学びを深める為の手段として1人1台端末を主体的に活用できるよう指導していくことが必要』『県域でICTを使用した新たな学びの方向性を共有し県全体でその実現に向けて取り組みを進めて行く』、と。とても前向きな答弁ですね。
そうですね。まとめありがとう。以上、4項目について質問し、答弁をいただいた所で私のミッションはその日は遂行できました。どうだった?気になる項目とか、ありましたか?
民博の話、気になるなあ〜。どうなるのかな?って。デジタルトランスフォーメーションっていうのも、スゴイのが出来るのか、「え?」ってなっちゃうのか不安と期待がまぜこぜですね。世の中、IT化・AI化が加速しているから、せっかくだから民博をフルに楽しめるように全部の展示物が分かりやすく、面白く展示されたらなあという希望。
なるほどですね。
あとは、よく話題になっている奈良の観光誘致の件もね。奈良は観光には充分な資源があるのに活かしきれてなくてもったいないと思ってたから、積極的にロケ誘致とかは面白いなあと思った。令和8年度放送予定の豊臣兄弟(大河ドラマ)も、是非チャンスを活かして欲しいなあ。
Junさん大河ドラマ好きだもんね。
はい。ティーンエイジャーの頃から大好物です。
では今日の、ここでのプレゼンはこの辺で終わりにしましょうか。
はい。改めて奈良情勢を知ることができて、考える機会となって、やっぱり傍聴に行って良かったです。また行きたいです。そして行くことを奈良県民の皆様にオススメします、結構面白いので。
そうですね。傍聴行ってみて、わからない事などありましたら私が窓口になりますのでCONTACTからでもお問い合わせいただければ幸いです。
関心を持つことが第一歩ですね。
はい!それでは今日はありがとうございました!
読んでくれた方々もありがとうございます。
こちらこそわかりやすい説明ありがとうございました。また次回の議会も傍聴に行きますね!