雑談with Sekimoto Masaki
関本まさき市議会議員時代の実績:読解力向上プロジェクトについて
関本さんの市議会議員時代の実績として【読解力向上プロジェクト】たるものがありますよね。今日はそのことについて深掘りしたいです。
もちろんですとも。
MOSA,つまりMasaki sekimoto Official Supporter’s Associationのメンバー、Eriです。今日は私も参加しますね!
よろしくお願いします。
お二方、よろしくお願いします!
読解力向上というと、例えばうちの子らが通う小学校で毎朝やっている読書タイムのことなどですか?
それとは別で、どちらかというと市の教育方針的なものです。
小テストなどを授業に組み込んで、読解力に特化した問題を解いて読解力を上げていく、というプロジェクトですね。
へえー。どんな授業で取り組むんですか?
そうですね、例えば国語、学活、特活などでしょうか。
読解力って…そもそも具体的にどんなことを意味するのですか?
では、この問題を問てみてください。
出典 Reading Skill Test ©︎
皆さんも、文章をよく読んで答えてみてください。
わかった!
私もわかりましたー!
おや、2人とも早いですね!では答えを同時にどうぞ!
仏教っすよね(余裕)
仏教ですよねー!
ファイナルアンサー?
YES, sir!
2人とも、不正解です。問題をよーく読んでみてください。
あ、ちがう。
やってもーた。
そうですね、答えは書いてあるんです。答えは【キリスト教】ですよね。お二人さん、早合点しましたね。
ケアレスミスです(悔しい)。
確かにそうやわ。うわー。
なんて紛らわしい問題なの!!
こ、こんなの私の実力じゃない!
ひっかけ問題にひっかかってあげただけですから♪
2人が感情的になり過ぎていて気まずい!!
まあ、今のはウォーミングアップです。つまり、こういう問題が読解力のテストに使われるってことですね?
そうです、要は【ちゃんと読み取れているか】が大事なんです。
落ち着いて読んだら解ける問題なんです。埼玉で中学生に同じ問題を出したところ、中学生の1/3が間違い、つまりちゃんと読めていないということが判りました。ここで浮上する問題は、【教科書はきちんと読めているのか?】というところですね。
そうなんですか!私たちの住む自治体、奈良県大和郡山市の実態は…?
残念ながら、大和郡山市は奈良県の中でも下位の成績のようです…。
どうしたら改善されていくんでしょう?
まずは、先生方の教え方を改善していくところからですね。
例えば、先生が研修に行ったりするのですか?
そうですね、授業研究を県主体でやったり、市の方でも独自で読解力向上プロジェクトをやっています。去年は問題作りがメインだったみたいですけどね。
確かに読解力って基礎的に大事なのがわかってきました。さっきの問題、サッと読んでサッと答えちゃったんですけど、集中力も関係ありますよね?でも集中力って、生徒によってまちまちじゃないですか?
そこは、学校の授業で”鍛える”のがポイントとなってくるかな。集中力に関しては個人差はあるにせよ、どの子もある程度のラインまではいけるやろ、というところがあると思いますから。
今って、タブレットやモニターでの授業が進んできてますけど、それって読解力や想像力の低下に繋がらないんですかね?
タブレットやモニター学習にも、従来の黒板方式にも、メリット・デメリットはありますよね。デジタル化が進んでイメージが湧きやすくなったというメリットは、それを繰り返してインプットしていくことが学習に繋がると思います。デジタルでインプットして、アナログで理解して…というような、2段階方式でそこはフォローできるかな、と。どちらかだけ、というのはもう現代的じゃないのかもしれませんね。
メリハリが大事、ってことですね。
でも最近じゃ、大学の講義もほぼ全てパソコンだとか?それって脳的にどうなんでしょうか。
読解力は大学受験までに身につけるスキルだと捉えております。
ああー。さっきのケアレスミスが超悔しい…
まあまあ、気を落とさないでくださいな。
その、読解力って、普段の読書量と比例したりするんですか?私、個人的に読書量には自信があるというか家が本だらけなんです。
そうですね、読書量と読解力は比例すると思われます。
じゃあなんでさっきの間違っちゃったんだろう…く、悔しい…。
まだ気にしてるんかーい!
(とんでもない負けず嫌いだ…!)
ちょっといいですか?最近の国語の授業って、なんだか以前より薄っぺらい印象があるんですけど。
昔と比べて、授業の時間自体が減っているのも原因のひとつかも知れません。自分の言葉で表現する力、というのが低くなってきていますよね。
例えば文章題で、【筆者はこのように考えていますが、自分ではどう考えるか答えなさい。】みたいな質問に対して、無回答…つまり答えられない(答えない)確率が高いんです。何を隠そう、ここ、奈良大和郡山市では結果的に低かったことが全国学力学習調査でわかっています。
そうだ、ここで関本さんが発行した広報の読解力向上プロジェクトに関する資料を掲げてもいいですか?
どうぞどうぞ。
©︎Sekimoto Masaki
ここでは東北方面の学力が上位と書かれていますが、どういう学習方法をしたらそうなったのでしょうか?
教育のやり方に違いがあります。例えば、宿題は出さない。その代わりに自分で考えて復習を自主的に行う、ということを低学年のうちから行なっているようです。
じゃあ、我らが大和郡山市も同じようにやれば学力も上がりますかね…?
あ、それは…一概にはそうとは言えないですね。教育における何をどうするかを決めるのは教育長です。あまり新しいことは始めず無難に過ごしたい方は少なくないかも知れません(汗)
それと、教育のやり方を変えるというのは、少なからず教員への負担も増えてきます。それでもやるかどうか?というところなのですが…。
昨今、サドベリースクールや義務教育学校など、様々な学校のカタチができてきていますよね?生徒主導の教育方針などは一般の公立学校ももっと取り入れていけばいいのに…と思います。
そうですね、社会に出たら必要となる能力を磨ける教育スタイルですね。
私は海外で学生時代を過ごしましたが、日本の教育はどうも後進的ですよね。参加型じゃないのが面白くないというか。
日本の教育は基本的に、受験の為。詰め込み方式。知識をつける、そんな感じですからねえ…。
私は子どもが低学年の頃、先生が「この答えで合っていますか?」と生徒全員に問うた後、生徒が全員で「いいです!」と声を揃えて言っていた儀式めいたものが不思議でした。
個性を伸ばせる教育に、なっていませんよねえ。出る杭は打たれる。
なんというか、小学校をメインに考えても、もうちょっと保育園・幼稚園の時点で学ぶ意欲を育ててほしいです。正論を言っても、それが一般論じゃないとダメ、となってしまう傾向が幼稚園・保育園ではある気がする。
間違っていなくても、周りの多数が混乱するのを避けるためにとか、他の子どもへの影響なども考えているのかな?
私が学力向上や読解力向上を議会の一般質問で取り扱うにあたり、最終的にはやはり【読解力】が肝になるなあと思いました。その考えに至るまでに様々な参考文献、専門誌も熟読しましたよ。
Peer Programming english economic reading skill test というものがありましてとても参考になりました。先程出題したのもこのサイトの例題です。読解力向上に先進的な埼玉県戸田市をロールモデルとして、実施例を教育長が参考にしてくれれば、と。
来年から小学校高学年は教科担任制になるし、先に情報を得ておくことも大事なことです。
日本の英語力が世界的にみても低いということからか、英語・英会話の早期教育が小学校でも取り入れられていますけど、関本さんは英語の先行学習と、国語の深掘り学習、どちらが大事だと思います?
国語ですね。英語は将来、どれだけ使うかはわからない。日本語がわからない日本人となるとどの様な職に将来就くとしても指導要綱などすら読みこなせない。どんな仕事でも日本語はついてきて、必ず使います。その時にしっかりと要点を理解できるように読めないと困るから、だからこその読解力なんです。
早期英会話に関しては、現在検証中ですよね。
こういう、読解力向上プロジェクトのことは県議会議員になっても訴えていく予定ですか?
県議会はどちらかというと、高校の方ですね。小中学校の対応をするのは市議会になると思います。
はあー。もう、さっさと改革すればいいのに!責任者が保守的で慎重過ぎると、変わらないじゃないですか。我こそが先導して大和郡山市を教育におけるロールモデルにしてやるぜ、みんな着いてこい!というリーダーシップが求められる…というかあって欲しい。
そうなのですが、任期中は何事もなく無難に過ごしたい責任者も実際多いかな…(苦笑)その市の教育長のモチベーションの高さと、市民がこぞってそれを望んでいるか、などが関係してききますね。
上の人が保守的だと、合理的な改革も先進的な発展も期待できないって、もどかしいなあ。
今後もテコ入れして発展していくべき分野だと思いますよ。
2023年4月現在の、プロジェクトの進捗状況は?
去年、中学校でリーディングスキルテストが実施されました。小学校は実力把握のためのテスト問題を月一程度のミーティングで作っているところかと思います。
対策委員とかはないんですか?
プロジェクトチームとしては、基本、国語の先生。早く実施するために市販のテストを使ってやっていこうだとか、コスト面を考慮して自分らで問題を作っていこうなど、その辺は課長や部長の判断になってくるかと思います。
しかし、現場の教員達(先生)も大変ですよね。
中々、スケジュール的にも毎週集まれるかというと難しいですし、皆が足並み揃えてという訳にもいかないかもしれませんし、現場の状況にもよるし、自主的にやりたいという方がおられても、残業代も出ない、プライベートの時間も減るとなると、負担は相当なものですよね。
その辺、もうちょっとサポート体制作れないんですかね?
そうですね、県の方からサポートを出していくという可能性はありますし、市教委でもフォローはできるのではないかなあ?教育現場の人員不足は深刻ですからね…。
先生もそれぞれ、教え方があるし。その教え方次第で生徒の学力も左右されることもあるのでは?
例えば、先生が授業参観に参加するだとか、ベテランが新人を指導することにより学力が上がるということはありそうです。今後は教科担任制にして有効に使える時間を増やして、教育の質を上げていく時代になるかな。
関本さんは、家庭学習も大事であるということに触れていますが、家庭によって勉強のサポート体制はバラッバラだと思うんです。
家庭学習を促すことで、意識の高い保護者さんは実施されるかもしれませんが、私としては学校側が家庭学習を促す、という意図でそのような表現を使っています。
教育ひとつとっても、奥深い話がわんさか出てくるものですねー!!
ほんと、ほんと。まだまだ聞きたいこといっぱいあるけど、読解力向上プロジェクトがいかなるものか、が理解できたのは嬉しいね。
大胆な改革も大事だけど、地に足ついた改革で子ども達の将来が豊かになるのなら凄く意味あることよね。
確かにね。でもサクッと大革命が起こって、勉強が苦じゃなくて、生活の中の楽しい一部になって欲しいなあ。
現場は現場で大変なのよー!
確かに現場の先生方は大変です。でも政治家はなんのためにその役職に就いているのか。その人の重い腰が1日でも早く上がれば、と思います。
では、その役職の方にお願いします。早く動いてください。
大胆な発言!
でも子どもたちの未来を思うと、切実にそう思うね。
そして市民の方も、教育改革に目覚めて本質的な学びを子ども達が得られる現場が学校であるということを、夢や理想じゃなくて実現させたい、と思いませんか?思いません?今のままの方が良い人も多いのかなあ。
まあ人の数だけ価値観もあるやろしね。でも自分の子にメリットがあるのをわざわざ妨害する親はそんなにはいないんじゃない?多分。
あまり興味ない人も、どうでもいい人もいるかも知れない。でも、あなたという一個人の意識の変化で、子どもの利益に繋がるかも知れません。いざ、教育改革を。(熱望)
私も熱望しまーす!!よりよくなるなら、それがいい!
貴重なご意見、ありがとうございます。私も今後の議員活動で、教育についても力を入れていきたいと思っております。これをご覧になっている方のご意見も聞くことができたら幸いです。HPトップページのCONTACT(お問い合わせ)からメールが送れます。また、インスタのDMでもOKです。気軽に気楽に、思うところを教えてもらえるととても参考になりますので、これから積極的にどしどしご意見をいただけるようになればとても嬉しいです。
そうですね、議員さんに聞くって、どーすりゃいいの?って思うかもですけど、案外気軽にDMやメールで声かけてみるってのもいいですよね。
市民、県民の方々のご意見って、議員にとってはとても大切ですもんね。
はい!とっても貴重です。この談話に関する疑問や感想でも、その他、カテゴリー問わず気軽にお声がけいただけると嬉しいです。勿論、個人情報は責任を持って守ります。
それでは、今回はそんなところでしょうかね。
色々、勉強になりました。
そう言っていただけると嬉しいですし、私も様々な視点があることに気づけました。ありがとうございます。
では、コメントお待ちしていますね!
よろしくお願いいたします。
私からもお願いします。それでは本日はこの辺で。またやりましょう。
是非やりましょう!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
参考サイト RST
https://www.s4e.jp/example